医療大学で語った、私がフリーで活動する理由

今日は、医療大学で授業をしました。
「どうして病院を辞めてフリーで仕事をするようになったのか」
その経緯を学生さんに話してほしい、というご依頼をいただいたからです。

病院を辞めてちょうど1年が経過したので、自分の気持ちを整理するためにも良いかな、と思って、お引き受けしました。

病院に勤務していたとき私は、患者さんにストレスケアの方法をお伝えしていました。
自分をしんどくさせる考え方のクセを見つけて、自分に優しい考え方ができるように工夫する、といった、自分で自分をケアする方法を学んでもらっていました。

こういうストレスケアの方法は、学ぶ場がなくて、知らない方がほとんどなのです。

なので、患者さんに知ってもらえることで、満足していたのですが、

ある患者さんに言われた言葉が引っ掛かりました。

「もっと早く、自分のストレスサインを知っていれば、病気にならなかったかもしれない…」

その通りだな、と思いました。

病院でお伝えしていたのは、しんどさが限界まで来てしまった後のケアです。
でも、本当に必要なのは、その前の段階での気づきや対処なのではないか—
そう思うと、病院を出て色んな人に、自分で自分のメンタルケアをする方法を知ってもらいたいと考えるようになりました。

また、病院にはいろいろな疾患をお持ちの方が来られるので、うつに特化したプログラムを提供するのが難しいという課題も感じていたというのもあります…。

せっかく病院を出たので、受診するには至らないけど、自分を責めやすい人、ネガティブ思考でしんどくなっている人にも、こころが軽くなるようなサービスも届けたいなと思います。

今日は、そのことをあらためて確認できた一日でした。

この記事を書いた人

この記事を書いた人
辻本智美(公認心理師・作業療法士・精神保健福祉士)
精神科で20年以上勤務し、うつ病や適応障害などメンタル不調を抱える方の復職支援に携わってきました。
現在は、オンラインでのリワークプログラムやストレスケア講座を通じて、
「働く人が自分らしく回復し、安心して仕事に戻れる社会」を目指しています。

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