気になるリワークの費用
お問い合わせをいただく中でも、リワークの費用について知りたいというご相談が多くあります。休職されている中での出費となりますので、リワークの利用料が気になるのは当然のことかと思います。なかなか面と向かって、他のリワークの料金と比較したいです、とはおっしゃらないのですが、利用されるにあたっていろんなリワークを比較検討しやすいように、リワークの種類と費用について、わかりやすく解説します。
リワークとは?
「リワーク」とは英語で「Return to Work」を意味し、うつ病などで休職された方が職場に復帰するためのプログラムのことです。医療機関や専門機関が提供するプログラムでは、復職に必要なスキルや習慣を取り戻すトレーニングが行われます。また、心身の負担を調整しながら無理なく職場復帰を目指す環境が整えられています。
リワークの種類と料金
リワークプログラムにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴や料金を確認し、自分の状況に合ったものを選ぶのがおすすめです。
1. 医療リワーク
医療機関で実施されるリワークプログラムで、復職準備と再発防止に重点を置いています。健康保険が適用され、3割負担の場合、1日あたり約2,500円で利用できます。また、自立支援医療制度を申請すれば、自己負担は1割に軽減され、1日約850円になります。さらに、1か月あたりの医療費には上限額(0円~20,000円)が設定されています。
2. 障害者職業センターのリワーク
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が提供するプログラムです。職業生活に必要なスキルや環境への適応をサポートします。雇用保険適用事業所の社員であれば、無料で利用できます。ただし、公務員や復職の意思がない人は対象外となります。
3. EAPリワーク
企業の従業員支援プログラム(EAP)の一環として実施されるリワークです。職場内で行われるため、職場環境に特化したサポートが特徴です。費用は企業が負担するため、利用者の自己負担はありません。
4. 民間のリワーク
民間事業者や障害福祉サービスの就労移行支援事業所が提供するリワークです。柔軟なプランがある一方で、料金体系は事業所によって異なります。就労移行支援事業所を利用する場合は、世帯収入に応じた月額の上限が以下のように設定されています:
- 非課税世帯または収入がない場合:費用負担なし
- 世帯収入が約670万円以下の場合:月額9,300円
- 世帯収入が約670万円以上の場合:月額37,200円
※厚生労働省ホームページより https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/hutan1.html